はじめに
2025年7月、さくらインターネット(3778)が業績の大幅下方修正を発表し、株価が大きく動きました。ですが、実はその裏にあるのは単なる一時的な落ち込みではなく、長期的な成長に向けた準備期間とも言えます。
この記事では、
- 業績悪化の原因と背景
- 株価が思ったより下がっていない理由
- 将来的に期待される成長要因
について、投資家の視点でわかりやすく解説します。
さくらインターネットとは?
さくらインターネットは以下のような特徴を持つ、日本のクラウドインフラ企業です。
- 北海道・石狩に再生可能エネルギーを活用した大型データセンター(石狩DC)を運用
- NVIDIA製GPUを大量導入し、生成AIに対応したクラウドサービスを提供
- 経産省やNEDOといった国のプロジェクトにも参画
国内完結のセキュアなインフラとして、「国策銘柄」とも言われる注目企業です。
業績下方修正の内容と影響
2025年7月末、同社は次のような下方修正を発表しました:
- 営業利益予想:38億円 → 3.5億円(前年比 約▲90%)
- 主因:大口AI案件の終了でGPUクラウドの稼働率が大幅低下
このニュースで株価は急落。一時3,000円を割り込みましたが、その後は落ち着きを取り戻しています。
なぜ株価は底堅い?
業績悪化にもかかわらず、株価が急落しきらなかったのはなぜでしょうか?
- 国策AIインフラとしての期待感が大きい
- 保有設備(GPU等)は温存されており、将来の受注に備えた投資フェーズと見なされている
- AIテーマ株として、中長期での復活期待が根強い
投資判断で注目すべきポイント
1. 国との連携力
- 政府系案件に多数関与
- 国内でのAI・クラウド基盤構築を推進中
2. 国産クラウドの信頼性
- 医療・行政・研究用途など、海外クラウドを避けるニーズに対応
- データ主権やセキュリティの観点で支持されている
3. 最新GPUを先行導入
- A100, H100, B200などのNVIDIA製GPUを活用
- 計算資源としての競争力が高い
割高か?割安か?PERに見る現在の株価水準
PERだけを見ると現状は「割高」に見えるかもしれません。
しかし、これは
一時的な業績悪化(=一時的に利益が減っている)
による影響であり、来期以降の利益回復を見込めば、適正水準に収束する可能性があります。
投資スタイル別:どう向き合うべきか?
短期トレード派:
- 2,800円台はテクニカル的な支持線
- リバウンド狙いのエントリーはアリ
中長期ホルダー:
- 打診買いからスタートし、四半期決算での改善を確認しながら買い増し
- 国のAI施策が進むたびに材料視される可能性あり
他のAI銘柄と比較してどうか?
- AIチップメーカーやソフトウェア企業と異なり、さくらは中立的なインフラ提供者
- 石狩DCの存在により、電力・冷却効率面でも競合に差をつける
- 海外勢との価格競争を避け、国内でのポジションを強化中
今後の注目イベント
- 政府による追加支援や補助金の発表
- 国内大手からの新規AI案件獲得
- GPU稼働率の回復による業績回復シグナル
結論:今は「待つ買い」?
✔️ 短期では不安定でも、中長期では有望
✔️ 国策・AI・インフラという3本柱の成長シナリオ
✔️ 買うなら少しずつ「打診買い」+定点観測がベター
おわりに
この記事が、さくらインターネット株を検討する際の参考になれば幸いです。
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